N-04・T-04強化ユニット+520ボールベアリングを組み合わせると、車軸受け間が広がってホイールが回らない。

   2017/08/18

TOYz BAR☆ミニ四駆 15411 N-04・T-04強化ユニットとボールベアリング。

MSシャーシのミニ四駆に取り付けて車軸受けを520ボールベアリング化できるN-04・T-04強化ユニットですが、この組み合わせだとちょっと幅が広がり、ホイールをシャフトにしっかり押し込むとホイールが回らなくなることがわかりました。

MSシャーシで全部520ボールベアリング化ってロマンだよね?

MSシャーシはカウンターギヤ用として520ボールベアリングを使用しますが、15411 N-04・T-04強化ユニットを使うことで、車軸受け(ホイールシャフト軸受け)も520ボールベアリング化することができます。
TOYz BAR☆ミニ四駆 15411 N-04・T-04強化ユニットとボールベアリング。

軸受け部パーツをバラバラにできるというあたりで、すでにギーク魂をくすぐりまくってくれるグレードアップパーツですが、「ミニ四駆に使用するボールベアリングを全部520ボールベアリング化」という、意味のあるような無いようなロマンもあります。

MSシャーシのホイール軸受けに520ボールベアリング。N-04・T-04 強化ユニットを使えば取り付け可能。

いや、意味がないわけではなく、620ボールベアリングより 520ボールベアリングの方が安く、しかも、ほぼ同価格帯の丸穴ボールベアリングよりも性能が高いボールベアリングということで、初期投資(強化ユニット分)は必要なものの、ランニングコストは安くなるという、捕らぬ狸の皮算用です。

MSシャーシの車軸を520ボールベアリング化。スピードチェッカーで丸穴ボールベアリングと性能比較検証。

で、上記の性能比較実験時に気が付いたことがあります。それは、

 

15411 N-04・T-04強化ユニット

520ボールベアリングだと

車軸受け間が広くなる

 

ということです。

620ボールベアリングなんかでも、取り付けるとホイールとシャーシの間の隙間が無くなり、ホイールがロックしてしまうちおう問題があり、それを解決するために72mmシャフトに変更してホイールを貫通させ、隙間を確保するという方法が取られます。

それがめんどくさい、というのもあって「15411 N-04・T-04強化ユニット+520ボールベアリング」に期待していたのですが、ちょっと残念な感じです。

せっかくなのでそれぞれのパターンで幅を測定し、対策として何を行うべきか検討する材料とすることにしました。

520ボールベアリング+N-04・T-04強化ユニットの幅測定

それでは、まず520用軸受け部パーツを取り付け、そこへ520ボールベアリングを取り付けます。520ボールベアリグは素直にスコっと入ってくれ、ノーマルのMSシャーシに丸穴ボールベアリングやハトメ軸受けを挿入するぐらいの感じです。
TOYz BAR☆ミニ四駆 15411 N-04・T-04強化ユニットと520ボールベアリング。

で、ホイールを取り付けてみると…ホイールがロックして回りません。
TOYz BAR☆ミニ四駆 15411 N-04・T-04強化ユニットと520ボールベアリング。ホイールがロック。

シャーシを横に倒してみました。ハトメ軸家なんかですとここでシャーシとホイールの間に隙間ができるのですが、まったくできていません。

ノギスで測定してみたところ、フロント側45.0mm、リヤ側も同じく45.0mmでした。

520ハトメ軸受け+N-04・T-04強化ユニットの幅測定

続いて、15411 N-04・T-04強化ユニット付属のハトメ軸受けを試してみます。
TOYz BAR☆ミニ四駆 15411 N-04・T-04強化ユニットと520ハトメ軸受け。

カウンターギヤは抜いてあるのでホイールは自由に回る状態です(説明用写真としてはモーターも抜いておけばよかったと…ちょっと失敗)。指ではじいてみると、よく回ってくれます。
TOYz BAR☆ミニ四駆 15411 N-04・T-04強化ユニットと520ハトメ軸受け。ホイールよく回る。

幅を確認するため、ノギスで測定してみたところ、こちらはフロント側44.7mm、リヤ側44.8mmでした。
TOYz BAR☆ミニ四駆 15411 N-04・T-04強化ユニットと520ハトメ軸受け。幅測定。
TOYz BAR☆ミニ四駆 15411 N-04・T-04強化ユニットと520ハトメ軸受け。幅測定。

シャーシを横にとしてみると、シャーシとホイールの間にわずかな隙間ができていることがわかります。
TOYz BAR☆ミニ四駆 15411 N-04・T-04強化ユニットと520ハトメ軸受け。わずかな隙間が好印象。

丸穴ボールベアリング+N-04・T-04強化ユニットの幅測定

最後に丸穴ボールベアリングとの組み合わせを測定してみます。6mm径軸受けパーツはまだランナーから切り離していなかったので、まずはそこからです。「J1」を使います。
TOYz BAR☆ミニ四駆 15411 N-04・T-04強化ユニットと丸穴ボールベアリング。

むむむ、丸穴ボールベアリングが入りません。いつもはビジュアルを気にしてプレス面を外側にしているのですが、今回は逆向きで押し込んでみます。でもなかなか…。
TOYz BAR☆ミニ四駆 15411 N-04・T-04強化ユニットと丸穴ボールベアリング。きつい。

ふう、ようやく入りました。後でこれを外すと思うとぞっとします。
TOYz BAR☆ミニ四駆 15411 N-04・T-04強化ユニットと丸穴ボールベアリング。きつい。

何はともあれ取付完了。
TOYz BAR☆ミニ四駆 15411 N-04・T-04強化ユニットと丸穴ボールベアリング。

さて、測定結果ですが…お、とても隙間多いですね。いや、普通のシャーシを使っていたらこんなもんかな?フロント側44.1mm、リヤ側44.2mmでした。だいぶ違うもんなんですね~。
TOYz BAR☆ミニ四駆 15411 N-04・T-04強化ユニットと丸穴ボールベアリング。幅測定。
TOYz BAR☆ミニ四駆 15411 N-04・T-04強化ユニットと丸穴ボールベアリング。幅測定。

シャーシを横にとしてみると、シャーシとホイールの間にかなりの隙間ができていることがわかります。
TOYz BAR☆ミニ四駆 15411 N-04・T-04強化ユニットと丸穴ボールベアリング。隙間余裕ありすぎ。

 

一番ちょうどよさげだったのが、520ハトメ軸受けの44.7mmまたは44.8mmというあたりです。隙間も少なく、ホイールの動作を邪魔することなく、実に良好な印象です。

1mmとか違っていたらどうしようかと思ったのですが、0.2mmぐらいだったらちょっとした加工でシャフト差し込み量の制限ができそうですし、ホイールの抜けやすさにもあまり影響がないように思います。

ちょっと簡単な方法を考えてみようかな。

 

今日の一言二言三言

 

  • 520ボールベアリング+N-04・T-04強化ユニットの幅…45.0mm
  • 520ハトメ軸受け+N-04・T-04強化ユニットの幅…44.8mm
  • 丸穴ボールベアリング+N-04・T-04強化ユニットの幅…44.2mm

 

しかし、なんでこう微妙な設計になっちゃうんでしょうね…。520ボールベアリングをエキスパート向けパーツとして君臨させるための一工夫でしょうか。

そういえば620ボールベアリングを車軸に使うとき、シャーシへのはめ込みがきついため、シャーシ側の穴を少し広げてあげないと回りが悪くなるという話を聞いたことがあります。今回、丸穴ボールベアリングをはめる時にかなりきつくて一苦労でしたが、走行性能への影響はどうなんでしょう???一応、測っておこうかな(まだ丸穴ボールベアリング外してないし…だってきついんだもの)。

 

ミニ四駆カテゴリのタグ解説

子供たちがミニ四駆を始めたので父も一緒に始めました。前世紀はトルクチューン+プラローラーぐらいでどれくらい速くなるかな?とかやっていましたが、今もニッチに楽しんでいます。
タグでちょっとわかりにくいものがありますので説明付きでリンク貼っておきます。
  • 子供ミニ四駆 小学3年生と年長さん(2016.01現在)のSiSO-Jr.1とSiSO-Jr.2のミニ四駆活動記録です。特に幼稚園児のSiSO-Jr.2がどれくらいできるのかというあたりは他の親御さんの参考になるかも。
  • 調律ミニ四駆 手軽に入手可能な道具と簡単な工作レベルで作った素組みミニ四駆(ノーマルモーター、追加パーツ無し、ほぼ改造無し)はどれくらい速くなるかな?と大げさに研究中。
  • 妄想ミニ四駆 ミニ四駆について考察をするふりをしながら妄想にふけっています。でも、もっともらしい説明がされている有用かもしれないっぽい情報もあるかもしれません。
  • このエントリーをはてなブックマークに追加
  • Pocket

この記事へのコメントはこちら

メールアドレスは公開されませんのでご安心ください。
また、* が付いている欄は必須項目となりますので、必ずご記入をお願いします。

内容に問題なければ、下記の「コメント送信」ボタンを押してください。

*