MSシャーシの温泉療法はブレークイン並みの効果があるのか実験。あるような気もするけど余計なゆがみも作るかも。
先日、ミニ四駆のシャーシを熱湯に浸けることでシャーシのゆがみを取る、温泉療法について妄想的考察をしました。MSシャーシはシャーシ分割数が3つとなっていますが、どの程度効果があるものでしょうか?とうことで実験してみました。
MSシャーシの温泉療法はブレークイン並みの効果があるのか実験
ミニ四駆のシャーシを熱湯に浸けると、ゆがみが取れてスムーズに駆動系が回るという話を聞いたことはありませんか?SiSO的にはこれを温泉療法と呼んでいます。恐らく、加熱してゆっくり冷ますことで、残留応力が取れ、それによりシャーシが本来の形に近づくと考えています。
実験は、何もしない状態のシャーシと、その後、温泉療法を行ったシャーシでスピードチェッカー比較を行いました。シャーシのゆがみが少ない方がシャフトへ与える抵抗も少ないはずなので、走行タイムが良くなるはずです。
実験数が少ないので、言い切るにはなんともですが、とりあえず、 スピードチェッカーによる測定で1%ほどの差があり、実験誤差かも?と思いつつ、若干の効果はあるように思います。
今回の実験対象は、ようやく組立に着手した、「ミニ四駆PROシリーズ TRFワークスJr.」です。ノーマルMSシャーシで超速ギヤという、数少ない組み合わせのキットです。
今回は、シャーシのブゆがみ修正状態が着目点なので、使うのはシャーシ関係の部品だけです。
これに、以前、あれこれ実験をしていた、サンダーショット Mk.Ⅱ レッドスペシャルのパーツを組み合わせます。パーツそのものはそこそこ走り込んでいるので、ブレークインは終わっていると言えます。
モーターは、測定のためにいつも使っている、安定傾向のアトミックチューンドモーターPROです(PRO2ではありません)。このモーターはカーボンブラシで安定した性能を発揮してくれます。
これに、同じく、今まで散々、色々な実験に使ってこなれた丸穴ボールベアリング(20世紀生まれ)を組み合わせます。
いつ見ても、MSシャーシってのはかっこいいですね!
というわけで、完成です。
箱から出して組み立てただけのMSシャーシ、スピードチェッカーで測定
測定はいつものスピードチェッカーで、100mタイムアタックで計測します。久しぶりなので、測定前にウォーミングアップで、正回転、逆回転で数分回しておきました。
ブイーンと回しての100mタイムは、13.96秒でした。
久しぶりに測定したせいか、写真を一部取り忘れていまして…。すいません、3つしかデータが残っていませんでした。
- 100mタイム:13.95秒
- 測定データ:13.96秒、14.03秒、13.87秒
温泉療法、一晩、のんびり使ってもらったMSシャーシ、スピードチェッカーで測定
それでは一旦、MSシャーシをバラします。温泉に例えると、脱衣所ですね。
ざばーっと沸騰したお湯を流し込みます。
これで冷めるまで放置します。一晩、放置してみました。
というわけで、すっかりお湯も冷めました。
タオルでふきふきします。
さらに乾かします。
それでは組み立てます。組み立て時、なるべく同じ部品が同じ場所に取り付けれるよう、マーキングしてあります。
ギヤにも前後がわかるよう、メモが書いてあります。
バチバチっとはめ込んで組み立て完了です。この組み立てるときの感触はとても気持ちよく、MSシャーシだとそれをより多く感じることができます。
ここでなんだか違和感が…いや、自分の感覚なので察知するというのは微妙な言い回しですが、シャーシをパチパチと組み立てているときに、フロント側にいつもと違う手触りを感じました。
うーむ、Nパーツがセンターシャーシよりはみ出ている気がします。もしかしたら、温泉療法前からそうだったのかもしれませんが、今となっては確認する方法がありません。もっと写真を撮っておけばよかったと、後悔しています。調べてみたところ、センターシャーシのNパーツ取付け部(アームみたいに前方向にのびている部分)がわずかに反っているようです。
テール側はピッタリなので、温泉療法で何か問題があったのかもしれません。
しかし、左右とも同じぐらいの歪み具合でしたので、このまま、温泉療法直後の状態で測定を進めることにします。
では、早速、スピードチェッカーで測定してみます。
ブイーンっと回して100mタイムアタックの結果は、13.71秒でした。今回は、いつものようにちゃんと5件分、データを残せました。
- 100mタイム:13.69秒
- 測定データ:13.71秒、13.65秒、13.71秒、13.81秒、13.56秒
うーむ、一応、この後、さらにブレークインしたら、100m走行タイムは上がるんでしょうかね???この後の修正要素を考えると、カウンターギヤのシャフト受け部分と、ギヤがシャーシに触れる面と考えられます。
今後、新しいミニ四駆を組み立てる度に同じ実験をしてみようと思っていますが、しっかりとした傾向を掴むには、まだまだ時間がかかりそうです。
もしかしたら、MAシャーシのように一体設計(全体的に均質に強度がありあそう)と、MSシャーシのように三分割(細い部分もできる)での差かもしれません。今度は、センターシャーシに、NパーツとTパーツ、両方取り付けた状態でやってみようかなぁ。
さて、とりあえず、センターシャーシの反りをドライヤー修正しようと思います(以前、軽量センターシャーシでやりすぎて困ったことがあったので、修正はほどほどに…)。
今日の一言二言三言
- 何ごとも記録が大事
フィルムカメラの時は、24枚も撮影したらお小遣い無くなっちゃうよ~、しかも現像出さないといけないし~でしたが、現在はデジカメで、それこそ1万枚とか撮影できちゃいますので、いい時代になりました。
それだけに、撮影に慎重さが無くなってしまった気がしないでもないですが、たくさん撮って後から選べる、トリミングできる、色調調整もじぶんでできるというのは、フィルムカメラと比べると革新的な利点だと思います。
最近は、手持ち撮影で深度合成ができるのに感動しました。すごいなぁ。
ミニ四駆カテゴリのタグ解説
子供たちがミニ四駆を始めたので父も一緒に始めました。前世紀はトルクチューン+プラローラーぐらいでどれくらい速くなるかな?とかやっていましたが、今もニッチに楽しんでいます。 タグでちょっとわかりにくいものがありますので説明付きでリンク貼っておきます。 |
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