材料費216円+α、製作時間5分。ミニ四駆ベアリング慣らし機(ブレークイン)を100均グッズで開発してみるの巻。
100均で購入した扇風機などを使い、ミニ四駆のボールベアリングを慣らすための機械を開発してみました。だいぶ改良が必要そうですが、製作時間5分で、一応、必要事項は満たせたような気がします。
ボールベアリングは慣らした方がよく回るらしいよ
ブレークイン、いつも思うけど、なかなか儚い言葉だよね
ミニ四駆のホイールシャフト軸受として使われるGUP、丸穴ボールベアリング(620ベアリングの精度や性能に比べればかなり落ちるそうですが)、金属製アウターレースの中には金属球とグリスが入っています。
ほとんどのパーツは、新品は動きが硬く、だんだん調子よくなり、最後はガタガタになって寿命を迎えます。「慣らし」のことを「ブレークイン(壊し始め)」といいますが、ほんと、よく言ったもので、少しずつ壊れていることで最大性能を発揮、最後は使えないところまで壊れてオシャカです。
丸穴ボールベアリングも同じなので、できればミニ四駆に組み込む前に最良の状態にし、他のパーツも最良の状態で組みつけられて走らせるのが良いですよね。
脱脂もちょっと考えたのですが、脱脂をするとメンテナンスとして注油が必要になります。あまりホイールを抜き差ししたくないのですが、ホイールを抜かずに注油するうまい方法が思いつかなかったので、とりあえず脱脂はやめておこうと思っています。
ミニ四駆のタイヤはコースだと何回転するのかな?
ミニ四駆を実際にコースで走らせた例で考えると、ジャパンカップジュニアサーキットの1セットが20mとして、大径タイヤ(31mm)のミニ四駆を走らせた場合、以下のような計算でベアリングが回転する回数を求めることができます。
つまり、「ジャパンカップジュニアサーキットだったら1,000セットぐらい(仮)走らせないと調子でないんだよな」だとしたら、205,000回ベアリングを回してやれば近い状態になると思われます。
ただ、走行中は押し付ける力がかかってもっと慣らし状態が進むと思われるので、机上でベアリングの慣らしを行う場合はそれの倍ぐらいを見込んだ方がいいかもしれません。
ミニ四駆用ボールベアリングって2mmビスに固定しても回る
丸穴ボールベアリングって、コアのリング部分が少しだけボディよりも厚みがあります。そのため、2mmのロングビスにまとめて4つ通して固定してもボディ部分を回すことができます。ワッシャは4mm径の小ワッシャを使います。実は最初6mm径のワッシャを使ってちょっと失敗しました。
これで目一杯ナットを絞めこんだ状態です。意外にボールベアリングのボディ間は結構な隙間です。
これをひたすら指で回してあげてもいいのですが、かなり大変そうです。
この状態でミニ四駆のタイヤに押し付ければ、ボールベアリング慣らしをすることができます。
しかし、たくさん回すということは時間もかかるだろうということで、100均グッズを使ってミニ四駆ベアリング慣らし機を開発してみました。
ミニ四駆ベアリング慣らし機の作り方
作り方は簡単、5分で製作完了
100均ショップダイソーで購入した、ハンディ扇風機と虫チューブを使います。この虫チューブがなかなかいいサイズなのです。
夏の工作、単三電池ボックス(2本)とFA-130型モーターの素材にバッチリ?ハンディー扇風機B @100均 ダイソー 2016/07/19 |
工作でゴムチューブが欲しい時にいいかも?自転車用虫ゴム約40cm 3本入(英式バルブ専用) @100均 ダイソー 2016/07/22 |
扇風機の羽を取り外します。引っ張るだけで取り外すことができます。
続いて虫ゴムを3cmに切ります。
これに先ほどの40mmビスを差し込みます。
ハンディ扇風機を横にし、先ほどの虫ゴムの反対側モーターに差し込みます。このハンディ扇風機を選んだ理由は、横にしても安定する形状だったからです。
1万回転ぐらいで回っている模様
試しに手でベアリングを押さえて回してみたところ、10,000~12,000rpmで回っていました。電池が中古なので、新品ならもう少し速くまわるかもしれません。
測定はGiri RPMというアプリを使っています。
Giri RPMチェッカー、ミニ四駆のモーター回転数をiPhoneと無料アプリで計測。道具要らずで超便利! 2016/03/31 |
ピンチで固定してら動いちゃってピンチ!安定性がイマイチで要改良
最後にベアリングのボディが回ってしまわないよう、ピンチで固定します。
これでどうでしょうか?
高さを合わせるためにもう1つピンチを使います。
それでは早速試験運転です。
スイッチオーン!
あれ?
あれれ?
振動で少しずつ移動してしまいますね…。移動するのはともかく、ベアリングをはさんでいるピンチがずれてしまい、ベアリングが1つ、モーターと一緒に回っていました。これじゃ慣らしにならないよね…。
もうちょっと改良が必要ですが、原理的にはなかなか良好です。これでボールベアリングのブレークインを行い、ブレークイン期間によるベアリングの状態を調べてみようと思います。
今日の一言二言三言
- 虫ゴムは2mmシャフトに案外いい感じ。
もしかしたら、ホイールシャフトを抜くときに虫ゴムを差し込んで引っ張ると、いい感じに力を入れることができるかもしれません。1つ、ミニ四駆用工具箱に入れておくといいかも。
ミニ四駆カテゴリのタグ解説
子供たちがミニ四駆を始めたので父も一緒に始めました。前世紀はトルクチューン+プラローラーぐらいでどれくらい速くなるかな?とかやっていましたが、今もニッチに楽しんでいます。 タグでちょっとわかりにくいものがありますので説明付きでリンク貼っておきます。 |
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