プラスチック玩具が割れた時の修理方法。瞬間接着剤で接着して紙で補強するとなかなか丈夫でよろし。
我が家で最近ちょっと再ブームの「ドリフト パッケージ ナノ」というラジコンですが、SiSO-Jr.2の180SX、ボディが割れてしまったので瞬間接着剤で修理してみました。
割れた玩具のボディって修理しても強度が出ない
当ブログ、ミニ四駆ネタがメインですが、そもそも玩具関係を本家からこのブログに移すつもりだったことをすっかり忘れていました。一応、ミニ四駆を中心とした玩具ブログという事で、今回はドリフト パッケージ ナノのボディ修理の話です。また別記事で紹介しますが、我が家で再燃しています。
さてさて本題ですが、ラジコン玩具のボディに採用されているような固いプラスチックなんかだと、遊んでいるうちにぶつけて割ってしまったりすることがります。
割れた面に接着剤をつけて修理することになりますが、あまり強度が出ず、遊んでいるうちに取れてしまったりすることがあります。もし、ABSやポリカーボネートだったら、アクリル用の接着剤(というか溶剤)を使って膨潤接着することにより、ほぼほぼ元の強度をだすことができます。
でも、あまりお手軽ではないので100均で売っている瞬間接着剤(液状)で簡単に丈夫な修理方法を紹介します。
接着+和紙強化プラスチックで丈夫な修理
なんで割れたところを接着してもすぐに取れてしまうかというと、接着面が少ないので保持する力に弱いためです。先の写真ではタイヤハウスの前側が割れていますが、もし接着したとするとボディの厚みと割れた部分の長さのみで接着することになります。
接着剤の場合、接着剤が付いている面積で接着力が決まってきますのでなんとか接着面を増やしたいところです。
だったら裏側からプラスチック板等を貼ってやればいいのですが、実際には形状が複雑で簡単にはできません。そこでちょっと発想を変えて、形状に合わせたプラスチック板を作ってしまうというのはどうでしょうか?
FRP(繊維強化プラスチック…Fiber-Reinforced Plastics)という、ガラス繊維などに樹脂をしみこませて強化した素材があります。通常、板で売っていますが、ヨットなどでは、傷ついた船体に直接ペタペタとやるそうです。あれと同じようなことが、紙を使ってもできちゃいます。
例えば、和紙などの丈夫で液体がしみこみやすい紙に液状の瞬間接着剤をしみこませて乾燥させると、プラスチックの板のようになります。
某有名100均ショップで購入した日本製の瞬間接着剤です。しみこませながら接着するのが目的なので液状タイプです。
これを和紙にしみこませてみます。紙の裏側までにじむように瞬間接着剤を塗り、足りなければ裏側も塗っておきます。
しばし乾燥します。
完成です。左半分は和紙そのまま、右半分は瞬間接着剤をしみこませて乾燥させています。
指を押し付けてみると、まるで薄いプラスチックの板のように、指の皮膚を押し込んでいるのがわかりますでしょうか?
このように、紙を基本として固くなる接着剤をしみこませてやれば、ちょっとした板材を作ることができます(弾力性はないですけど)。しかも、湿っている状態であれば、いろいろな形に変形させることができるため、被補修の形状がまっすぐじゃなくてもピッタリあわせることができます。
ドリフト パッケージ ナノの割れたボディを修理
それでは早速修理です。クランケはドリフト パッケージ ナノ 180SXです。昔、友達が乗ってたなぁ。ちょっと運転させてもらってスピンしそうになったこともあったような…。
まずは割れた部分に瞬間接着剤を塗り、普通に接着します。
接着剤がちょっとはみ出しちゃって表面が荒れてしまいましたが、まあいいでしょう。これでしっかりと接着できるまでしばし放置します。
ボディ裏側に貼るため、小さく切った和紙を用意します。
先ほど接着した部分の裏側全体に瞬間接着剤を塗ります。
ここへ和紙をペタっと貼ります。ジワジワっと瞬間接着剤がしみこんできますね。
さらに追い瞬間接着剤を塗布します。
強度アップのため、和紙は3枚貼りました。また、まだ湿っている状態であれば形状はかなり自由度がありますので、ちょっと浮いてきたところはピンセットでしばし押さえておきます(こんな時、「瞬間接着」じゃなくてよかったと思いつつ「早く固まってくれ」と、矛盾したことを思ってしまいます)。
これでだいたいくっつきました。あとはしっかり乾燥(瞬間接着剤の場合は「乾燥」とは微妙に違いますが)させます。
ふむふむ、いい感じにできあがりました。本当は表側からも貼りたいところですが、そうするとビジュアル的な問題があるので…。さらに強度が必要だったら、表側からも貼ってステッカーで隠そうかな。
元の強度ほどではありませんが、指でグニグニしたぐらいではびくともしません。単体接着よりだいぶ強度アップしています(でも、グイっと押し込んだら取れると思いますけど)。
というわけで修理完了です。SiSO-Jr.2、喜ぶかな。
修理とは全く関係ないですが、この手のスポーティーな車を撮影するときは、ステアリングを切った状態で撮影するのが好きです。
今日の一言二言三言
- 紙に接着剤をしみこませるとFRPみたいになる。
- 割れたボディを裏から紙で補強すると強度アップする。
- 接着剤がしみこんだ紙は複雑な形状でも対応できる。
今回は手ごろなものということで、和紙と液状の瞬間接着剤を使いましたが、しみこませる接着剤(というか樹脂)によってはもっとそれらしく、程よい強度と程よい弾性を持った板を作ることもできると思います。
接着剤でちょうどいい感じのものがないか探してみようかなぁ。
甥のおもちゃで薄い箇所を接着してもすぐ折れてしまうことが幾度もありこのような方法があったのかと感心しました
固定しながら乾燥待つの面倒だしマスキングテープで代用できないかなーテープの接着面に液が染み込めばできそうだなーなど思いながら記事を読ませてもらいました