ミニ四駆のMAシャーシ異音(ギヤ鳴り)の原因…ピニオンギヤの差込深さを疑うと吉。調整方法とか。
MAシャーシってブレークインする前からなかなか静かでビックリしちゃうのですが、「あれ?なんでこんなにカリカリ異音がするんだろう?」という音が混ざったりすることがあります。MAシャーシ、かれこれ3台組み立てているうちに原因がわかったのでレポートします。
ミニ四駆のMAシャーシからカリカリ異音がする…
MAシャーシって本当によくできているな、と、とても感心してしまいます。いやいや、もちろん古くから楽しんでいる方々から見れば重たくて固いシャーシかもしれませんが、手堅く程よく速く子ども達が楽しむにはとても完成度の高いシャーシだと思います。
しかしまあ、ブレークインも静かなりに気になる音があったりするわけで、ちょっと調べてみました。
MAシャーシの異音はピニオンギヤの深さにあり
説明書通りに組み立てたMAシャーシ(アバンテMk.Ⅲジャパンカップ2015リミテッドエディション)です。まずはフロント側のピニオンギヤ付近の写真です。
続いてリア側のピニオンギヤ付近の写真です。
カウンターギヤとピニオンギヤの組み合わせを考えた場合、リア側はまあこんなもんだろ、というレベルですが、フロント側は明らかに噛みすぎ!です。カウンターギヤの形状から察して、カウンターギヤの垂直歯が平らになっているところまでピニオンギヤが入っているというのが、理想的な状態と推測されます。
とはいっても性能に差が無ければどちらでも良かったりしますので、まずはミニ四駆スピードチェッカーで速度計測してみることにします。モードは300mタイムアタックです。
最高速度チェックは簡単でいいのですが、単位が荒すぎるので…せめて0.1km/h単位で測れれば良かったんですけどね…。ハード部分の性能的には十分なスペックがある思いますので、次に製品バージョンアップする時は、ぜひ検討してほしい項目です。
で、測定された値は44.75秒でした。あ、被験ミニ四駆はMAシャーシ中径タイヤのアバンテMk.Ⅲジャパンカップ2015リミテッドです。
1回だけだとデータのバラつきがわからないので、都合、5回計測してみました。測定データは、
- 44.75秒、 45.03秒、44.50秒、44.43秒、44.90秒…平均44.72秒
という結果になりました。
ピニオンギヤの差し込み具合を調整する方法
それではピニオンギヤの差し込み具合を調整してみます。ミニ四駆PROシリーズに付属ししているピニオンギヤでしか試していませんが、「94577 ミニ四駆AOパーツ AO-1014 8Tピニオンギア 紫(プラ10個)」や「15453 ミニ四駆用パーツ GP.453 カーボン強化8Tピニオンギヤ(6個)」でも同じ方法が使えると思います。
説明書通りにピニオンギヤを取り付けると、このようにモーターのシャフト端とピニオンギヤの面が同じになります
どノーマルでどこまで速くできるのかがテーマですので、ミニ四駆キットならばほぼほぼ必ず入っているワッシャーを使います。
ノーマルのダブルシャフトモーターを当てます。上側のシャフトはモーター軸押さえを使います。
「カコン」という小気味良い感触と音と共にピニオンギヤの差し込み具合が深くなりました。0.5mmほど入った状態です。
MAシャーシに取り付けてみるとこんな感じ。カウンターギヤとの噛みあいは浅くなりましたが、いくらなんでも浅過ぎな感じです。
そこでピンセットをこのように差し込んで、てこの原理でジワっとピニオンギヤの取り付け位置をカウンターギヤ側に移動します。小さなラジオペンチでもできると思います。ピンセットの先をシャーシに引っ掛けて、てこの原理でジワっと動かしましょう。
0.3mmほど戻したかな?これぐらいが良いかと思います。
斜めから見るとこんな感じ。カウンターギヤの平らな面(微妙な表現ですが)だけにピニオンギヤが噛んでいることがわかっていただけるかと思います。
ピニオンギヤを調整するだけで0.7%能力アップ!
同じくミニ四駆スピードチェッカーを300mタイムアタックモードにして計測してみます。計測条件を同じにするため、 SiSO-LAB製ミニ四駆実験電源でばっちり3Vに合わせて測定します。むむむ、44.37秒!ちょっと速くなりました。
- 44.37秒、44.43秒、44.34秒、44.53秒、44.31秒…平均44.40秒
平均値でみると説明書どおりの組み立てと比較して0.7%程向上しています。0.7%って小さいな~と思いつつ、総走行距離100mのコースであれば70cmの差が付いてゴールするかもしれないので侮れません。
データのばらつき具合(お互いの数値が被っているところもあるので)から、もうちょっとサンプル数を増やした方がいいのかもしれませんが、なかなか測定も時間がかかるのでコレくらいで。
今日の一言二言三言
- MAシャーシで異音がする場合、ピニオンギヤの噛みすぎが原因の1つ。
- フロント側のピニオンギヤが噛みすぎる傾向あり。
- ワッシャーを使って0.5mmまでピニオンギヤを押し込みピンセットで調整するが吉。
たった0.2mm程度の差なんですけど、しっかりと走行性能にも差がつくということで、チェックもしっかり行いましょう。
ミニ四駆カテゴリのタグ解説
子供たちがミニ四駆を始めたので父も一緒に始めました。前世紀はトルクチューン+プラローラーぐらいでどれくらい速くなるかな?とかやっていましたが、今もニッチに楽しんでいます。 タグでちょっとわかりにくいものがありますので説明付きでリンク貼っておきます。 |
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