ノーマルモーターの9V高電圧ブレークイン、新品からやってみたよ。15,400rpm→19,500rpmまで無負荷回転数アップ。
どノーマルのミニ四駆でどこまで速くできるか研究中のアバンテMk.Ⅲジャパンカップ2015リミテッド(英語表記だと「エディション」も付きますけど)、ようやく組み立て開始です。組み立てそのものは簡単なので、今日はモーターのブレークインの話題を中心に書きたいと思います。
ノーマルミニ四駆で最も速いと思われるアバンテMk.ⅢJC2015LE
子ども達とミニ四駆で遊ぶようになってゆるく楽しんでいるものの、前世紀ミニ四駆世代のSiSOとしては、やはり新世紀ミニ四駆のポテンシャルをほじくりまわすように楽しんでみたい!ということで、まずはグレードアップパーツなしでキット素組みで楽しもうと思っています。
とは言っても速い方がうれしいので、選んだのは「アバンテMk.Ⅲジャパンカップ2015リミテッド(英語だとなぜか「エディション」が付きます…どっちが正解?)」です。シャーシがMAシャーシでノーマルモーター付き、タイヤは中径ローハイトのハードタイプ、しかも前後とも細いタイヤということで軽量&グリップ低めです。ノーマルモーターで特に改造なしで速いミニ四駆を目指すには良い条件だと思います。
後は、モーターとシャーシをしっかりとブレークインして、精一杯のパワー(ノーマルモーターの場合はこんな表現が適切かな)とロスの少ない駆動系に仕上げれば、それなりに速く走れると思います。
ノーマルモーターの高電圧ブレークイン、9Vで一気にギューンっと!
まずはノーマルモーターのブレークインです。ブレークインをきちんとやるかどうかでモーターのポテンシャルはだいぶ変わってきます。先日の実験で、前世紀に9Vでブレークインすることはそれなりに効果があることがわかったので、この方法でモーターのブレークインをやってみました。
ピニオンギヤは挿入してモーターのブレークインを行っています。挿さなくてもいいですけど、ミニ四駆デビューしてからモーターの状態をチェックする時はピニオンギヤをつけたまま無負荷回転数チェックするので、最初からつけておいた方がブレークイン時のデータも並べてみることができていいかな?ぐらいな理由です。ピニオンギヤなしでブレークインしてピニオンギヤつけてからもう一度計測するだけと言えばそれだけですけど。
電池ターミナル、押さえパーツ、それからスイッチを組み込みます。
こんなもんかな?
というわけでSiSO-LAB製ミニ四駆実験電源に接続します。あ、大げさなところは趣味です。
最初は優しく、後は一気に!15,400rpm→19,500rpmまで能力アップ
最初は3Vでウニウニと回します。いきなり9Vでまわすと必要以上にコミテータとブラシが削れちゃいそうなので。マッサージと同じで最初はモミモミ、だんだんツボをグリグリというのがよい…のではなく、コミテータにしろブラシにしろ、最初は表面が顕微鏡レベルではザラザラしています。ここをいきなり強く擦り合わせると削り取りすぎて凹みができてしまい、電気の通りが悪くなってしまうのではないかと。
例えば地面に石ころが埋まっていて頭がちょっと出ているとして、この飛び出しているところをヤスリでじわじわ削ってあげれば、周りの地面と同じ高さにすることができると思います。でも、これをいきなりハンマーで横からガツンとやると、地面から石が飛び出して穴が開いてしまいます。
で、最初は優しく回して出っ張っているであろう部分だけを削ってやるわけです。まあ、考察的妄想ですけど。
3Vで逆転、正転、それぞれ30秒ぐらいまわしてあげました。
それでは本番。前記事の実験どおり、9Vで15秒ずつ逆転と正転を繰り返して行います。回転数計測はRPM Checkerを使います。ワニ口クリップを付け替えるため、正転と逆転を切り替えるときには15秒ほど休みがあります。1セット終わったらワニ口クリップの付け替え時間込みで30秒ほど休憩しました。
初期状態は3.0Vで15400rpmでしたが、どこまで上がるかな?あ、今回は前回の失敗を反省して、直接DM330から電源をミニ四駆に供給しています。
6セット目で19500rpmまで上がりました。
先日の実験では20,000rpmを超えましたが、モーターにもバラツキがあると思いますのでここらでやめておきます。
高電圧ブレークインの終わりはどの辺に?
テストでネオファルコンに使っていたノーマルモーターを高電圧ブレークイン(既に使い始めていたモーターなので「ブレークイン」とは言わないかもしれませんが)した時もそうでしたが、だんだんセットをこなしても無負荷回転数が上がらなくなってきます。今回のノーマルモーターでは、4セット目ぐらいから無負荷回転数が頭打ちしてきた感じでした。
モーターは使えば使うほど壊れていくわけで、その中で一番調子のいいところまで短時間で持っていくのが高電圧ブレークインということになります。気をつけないとピークもあっという間に通り過ぎてしまうかもしれません。
モーターを回している最中の音といい、におい(4セット目ぐらいから明らかにしてきます)といい、ちょっと緊張します。
ブレークインの目的はモーターの性能ピークへ持っていくことですので、何ボルトでブレークインしてもいいと思います。結果的に、ノーマルモーターで20,000rpmあたりが出てくればそれで成功と言えるでしょう。
今日の一言二言三言
- 高電圧ブレークインで一気にコンディションをピーク状態。
- でも失敗すると一気にピークを通り過ぎて逝ってしまうかも。
- やっぱり電池によるブレークイン装置の方が吉。だったかも。
強力なDC電源装置を使っているので、ちょっと危険かも。それよりは電池をたくさんつなげて作った電源の方が、例えばブレークイン中にモーターがロックしてショート状態になったときなど安全そうです。DC電源装置が強力だと発火するまでがんばってくれそうですので。
今度は使いかけの単3電池を有効利用することも考慮して、単3電池を電源とする装置を開発しようと思います。
ミニ四駆カテゴリのタグ解説
子供たちがミニ四駆を始めたので父も一緒に始めました。前世紀はトルクチューン+プラローラーぐらいでどれくらい速くなるかな?とかやっていましたが、今もニッチに楽しんでいます。 タグでちょっとわかりにくいものがありますので説明付きでリンク貼っておきます。 |
はじめまして
高電圧慣らしの記事、大変参考になりましたので私のサイトからリンクさせて頂きたいのですがよろしいでしょうか?