ミニ四駆をグレードアップパーツ無しで楽しむならMAシャーシとMSシャーシ、どちらがいいかな?
子どもたちがはまり始めたミニ四駆ですが、「お父さんと一緒に走らせたい」という子どもたちの要望を受け、ニコニコしつつどのキットを購入する課現在悩み中です。せっかく子たちがMAシャーシとMSシャーシのミニ四駆を選んだので、夜中にこっそり比較してみました。
素組みなら手堅いのはMSシャーシよりMAシャーシかな?
しばらくは子ども達の教育のためにも?なるべくグレードアップパーツ無しで楽しみたいと思っているので、素組みでなるべく速い車体がいいかな?と思っています。出入りさせて頂いているおもちゃ屋さんのミニ四駆コースには連続したスロープがあることから、ちょっと安定性も求めて以下のような条件で考えています。
- ダブルシャフトモーターにワクワクしちゃうな。
- FRPプレートを付けなくてもそこそこローラー幅が広いといいな。
- 低重心の方が手堅そう。
MAシャーシとMSシャーシのガイドローラー幅比較
世代で行けば新しいものはMAシャーシとARシャーシと言うことになりますが、どうにもダブルシャフトモーターにワクワクしちゃいまして「ぜひミニ四駆PROシリーズがいじりたい」という気持ちがあります。そんなわけでMAシャーシかMSシャーシかということになります。下の写真は左がMAシャーシ、右がMSシャーシです。
まずはガイドローラー幅ですが、子どもたちのミニ四駆でちょっと計測させてもらいました。
フロント | リア | ローラー前後長 | ローラー径 | ローラー個数 | |
---|---|---|---|---|---|
MAシャーシの素組みガイドローラー幅 | 96.6mm | 96.6mm | 156.0mm | 13mm | 6個 |
MSシャーシの素組みガイドローラー幅 | 91.7mm | 87.6mm | 151.6mm | 16mm | 4個 |
※上記はSiSO実測で、いずれもガイドローラー外側までの距離です。
MAシャーシの場合、ガイドローラーは13mmプラローラーが6つ付属しています。MAシャーシはバンパー幅が広いので、素組みでプラローラーを取り付けてもなかなかの幅になってくれます(十数年前にスーパーTZシャーシを触っていたので…)。
MSシャーシの場合、ガイドローラーは16mmプラローラーが4つ付属しています。ガイドローラー径だけで言えばMSシャーシの方が大きいのですが、バンパー幅が異なるためMSシャーシの方が若干狭いです。また、説明書どおりに組み立てるとMSシャーシはリアが少し狭くなります。コーナーリングの脱出アプローチが早くなる分、モーターへの負担が多くなることが予想されます。
ミニ四駆はハンドルが無いのでガイドローラーを壁に押し付けることにより曲がっていきますが、この時、タイヤはスライドしている状態になります。リア側のガイドローラー幅が狭いということは、常にコーナー内側に向かって車体が向いていることなり、一見、早くコーナーを抜けることができそうです。
ただしコーナーの円周に沿ったラインを通っている状態と比較すると、内側を向いているため抵抗が多くなります。そのため、ノーマルモーターではコーナーリング速度が落ちてしまう可能性があります。
また、わずかですがMAシャーシの方がガイドローラー幅が広いので、その分有利かもしれません。タミヤのホームページに掲載されているミニ四駆カスタムアドバイスによく書かれていますが、ガイドローラー幅が広いと直線で走りのブレが少なくなって速くなります…なのですが、ちょっと違う理由も考えています。これについてはそのうち考察します。
トレッドやホイールベースも計測してみたよ
MAシャーシとMSシャーシのトレッド(タイヤの中心幅)とホイールベースも計測してみました。結論から言ってしまうと差異はありませんでした。
フロント(ホイール内側、外側) | リア(ホイール内側、外側) | ホイールベース | |
---|---|---|---|
MAシャーシ | 66.2mm(55.3mm、77.0mm) | 68.2mm(53.4mm、83.0mm) | 80.1mm |
MSシャーシ | 66.1mm(55.2mm、76.9mm) | 68.1mm(53.3mm、82.8mm) | 80.1mm |
※上記はSiSO実測です。タミヤホームページによればMSシャーシのホイールベースは80mmとのことです。測定の腕が鈍ってきたのかも。
最低地上高はわずかにMAシャーシの方が低いかな
最低地上高ですが、MDFの板を2枚並べてすきまからノギスを差込み、シャーシ裏側の電池が入っているあたりで計測しました。ゴムタイヤ装着状態ということであまり精度のある測り方をしていないのですが、その差は0.5mmでMSシャーシの方が低かったです。電池はミニ四駆の中でもっとも重たいパーツなので重心に影響するため、電池搭載位置で計測してみました。実際には電源スイッチ部分を除けば一番低い部分でもあったので、最低地上高と言ってよさそうです。
ちなみに電池が入るところの底部分はどちらも約1.5mm厚ということで、差異はありませんでした。
軸受けや電池端子の違い
MAシャーシとMSシャーシでは六角シャフトの軸受け構造や材質が違います。MAシャーシでは、低摩擦な樹脂部品1つで構成されており、ネットで情報を見ているとこれがなかなか評判いいようです。ARシャーシもこの軸受けを使用しているとのことです。
MSシャーシは従来のシャーシと同じく、樹脂パーツとハトメによる構成になっています。ハトメもちょっと小細工したらかなり低摩擦にできますので、そのうち比較してみようかと思います。
電池端子もMAシャーシの方が進化しているかな?MAシャーシでは、端子裏側にもう1枚プレーと押し込んで端子がしっかりと電池に押し付けられるように?なっています。
MSシャーシはごくごく普通な感じです。でも電池のあたり調整は、端子をペンチでちょっと角度調整するだけでできるので、それほどアドバンテージがある部分ではないのかもしれません。
大径(31mm径)タイヤよりもローハイトタイヤ(26mm径)がいいかな
また、いずれ近々考察するつもりですが、やはり低重心の方がよさげということで、中径(ローハイトタイヤ)が手堅いかな、と。また、トップスピードも大径タイヤと4:1ギヤ、中径タイヤと3.5:1ギヤであれば、世の中で言われているほど速度差があるとは思えません。あ、ノーマルモーターで、ということにした時点で話がかみ合わないだけなのかもしれませんけど。
直径 | ギヤ比 | モーター15,000rpmとした時の速度 | |
---|---|---|---|
大径タイヤ | 31mm | 4:1 | 0.031*3.14*15,000*60/1,000*4=21.9km/h |
中径タイヤ(ローハイト) | 26mm | 3.5:1 | 0.026*3.14*15,000*60/1,000/3.5=21.0km/h |
※単純にモーターの回転数(1分あたりの回転数)からざっくり計算しています。
また中径タイヤのほうが軽そう(購入したら計測してみます)なので、非力なノーマルモーターでも多少は加速力の改善が期待できます。タイヤは回転するパーツなのでボディやシャーシの重量差以上に差が出てくると予想します。
これらの考察的妄想から、MAシャーシの中径ホイールで構成されたミニ四駆キットを買ってみようと思います。
今日の一言二言三言
何となく 「考察的 妄想」って
響きが何気に いい感じだな
てろてろっと記事を書いていると、ふと、「お、このキーワードいいじゃん」なんて思うものが出てくることがあります。「考察的妄想」って、前後の言葉が反していてちょっとカオスっぽい雰囲気を出しつつも、悪ふざけ感が少々感じられていいかなと。ネットで検索してみたら結構ヒットしました。どうやら一番では無いようです。残念。
すぐにFRPプレートなどを使ってローラーセッティングをすることになるとは思うのですが、しばらくはド・ノーマルで楽しむつもりです。絶対的な速さは無いでしょうけど、グレードアップパーツ無しでどれくらい速くなるのか試すのは、シャーシの素性を理解するのに良さそうですし、ちょっと子ども達のミニ四駆に挑戦してみたいので。
ミニ四駆カテゴリのタグ解説
子供たちがミニ四駆を始めたので父も一緒に始めました。前世紀はトルクチューン+プラローラーぐらいでどれくらい速くなるかな?とかやっていましたが、今もニッチに楽しんでいます。 タグでちょっとわかりにくいものがありますので説明付きでリンク貼っておきます。 |
この記事へのコメントはこちら