考察的妄想…標準の電池金具をゴールドターミナルに交換したらミニ四駆は速くなるのかな?
先日、ノーマルの電池金具(ターミナル)をピカピカにしてミニ四駆のスピードアップという記事を書きましたので、ついでにゴールドターミナルについてもちょっと考えたことを書きたいと思います。
電気抵抗が低いほうが電気がよく流れるよ
先日の記事で、どノーマルのミニ四駆を改造無しで如何に速くするか?というテーマで、酢を使って簡単に電池金具の性能を引き出す方法について記事を書きました。実際、タイムもググンと上がりました。
どノーマルで楽しむミニ四駆、台所から魔法の8滴で超簡単に電池ターミナルをピカピカにしてパワー全開! 2016/05/07 |
電池金具(なんか言い方がやたらと実用品っぽいですが、ミニ四駆の説明書にはこう書いてあるので…)はミニ四駆において、電池からモーターまで電気を運ぶ大事な部品です。
金属にはそれぞれ電気の通りやすさがあり、電気が通りにくい金属に電気を流すと熱や光に変わってモーターに届く前にいくらか消費されます。
効率よくしっかりと電池からモーターまで電気を届けるためには、電気の通りやすい=電気抵抗の低い部品を使う必要があります。ミニ四駆キットには、銅で作られた電池金具が付属しています。
ゴールドターミナルってどんなグレードアップパーツ?
SiSO-Jr.1がどうしても試してみたくて購入したので、ちょっと写真を撮らせてもらいました。
表側には「MSシャーシ ゴールドターミナル」と書かれていますが、MAシャーシも同じ形状なのでMAシャーシで使用することもできます。パッケージ裏側にもちゃんと書いてあります。
わお、本当にゴールド!輝かしいパーツです。
さて、どんなパーツかといいますと…タミヤのホームページに「GP.360 MSシャーシ ゴールドターミナル」(MAシャーシでも使えます)の商品情報が掲載されています。
GP.360 MSシャーシ ゴールドターミナル: ミニ四駆|TAMIYA SHOP ONLINE -タミヤ公式オンラインストア-
商品説明には「電気をよく通す性質があり、サビにくい金メッキされた接点金具のセット。電池のパワーをむだなくモーターに伝え、振動に強いのも特徴。ミニ四駆PROの走りをいっそう高めます。」と書かれています。
中身まで調べていませんが、おそらく、ノーマルの銅でできた電池金具(ターミナル)に金メッキがされているのではないかと思います。
説明文から読み取ると、金は電気をよく通す性質があるように読めますが、実際のところはどうなんでしょうか?
銅と金、どっちが電気が流れやすい?
ミニ四駆のことをいろいろとネットで調べていたら、ゴールドターミナルとノーマルターミナルはどちらが速いか?という話題を見かけました。単純に各金属の抵抗値を見ればどちらが電気のとおりやすいのかはすぐにわかります。
- 金…22.14 nΩ·m
- 銀…15.87 nΩ·m
- 銅…16.78 nΩ·m
厳密には、金メッキ(金は表面だけ)なのでもうちょっといろいろ考えないといけないような気がするのですが、まあ接点部分をシンプルに考えてもそれほど差はないかと思います。
上記の数値が小さいほど電気が流れやすいので、金より銅の方が電気抵抗が低いことから、ノーマルのターミナルの電気をたくさんモーターに届けることができて速いということになります。
でもゴールドターミナルの方が速い!という話も聞きます。
これもまた十分に考えられることで、金は耐食性能が高く、銅のようにすぐには酸化しません。ノーマルのターミナルは時間経過とともに表面が酸化してしまい、電気抵抗が大きくなってしまいます。そのため、ゴールドターミナルより性能が落ちてしまいます。
図にするとこんな感じで、上からノーマル、表面が酸化したノーマル、一番下がゴールドターミナルです。入り口でバリケードにぶつかってしまった電気は熱に変わって消費されてしまいます。
つまり、常にノーマルターミナルをピカピカにしておけばゴールドターミナルより速いミニ四駆になりますが、手入れを怠ればゴールドターミナルに劣ると考えられます。
手間を惜しまないのならノーマル、手間をかけたくなければゴールドターミナル
ノーマルのターミナル、新品で手元に届いた時点ですでに表面は酸化しており、一見、ピカピカでも酸化皮膜を取り除いていやると性能アップすることは前回記事のとおりです。
酸化皮膜を取り除いてからどれくらいその効果が持つかまでは計測していませんが、モーターを外したらモーターの端子とターミナル部分の掃除が必要でしょうし、電池のあたる部分も何時間も持続しないと思います。すぐに酸化し始めてゴールドターミナルの性能と同等、或いは下回ってしまうのではないかと思われます。
そんなわけで、手間を惜しまないのならノーマルのターミナル、手間をかけたくなければゴールドターミナルっていうところでしょう。
今のところまだ改造したミニ四駆には手を出していませんが、現在はタミヤの公式レギュレーションでもかなりパワーのあるモーターを使用することができます。
そんなわけで、ノーマルモーターやチューンモーター限定などの追加ルールが無ければ、パワーのあるモーターと安定した性能が出せるゴールドターミナルの組み合わせのほうが無難なように思います。
今日の一言二言三言
- 金より銅のほうが電気が通りやすい。
- でも銅は酸化しやすく酸化すると電気が通りにくくなる。
- ゴールドターミナルとパワーのあるモーターの組み合わせが吉か?
ハイパワーなモーターで安定してミニ四駆を走らせられる技術があれば、「あと一声の速さ」のためにノーマルのターミナルを磨いて使用するというのもありだと思います…が、まだまだそのレベルには到達していないので、今後、ミニ四駆の改造をやり始めたら、とりあえずゴールドターミナルをつけようかと思っています。
ミニ四駆カテゴリのタグ解説
子供たちがミニ四駆を始めたので父も一緒に始めました。前世紀はトルクチューン+プラローラーぐらいでどれくらい速くなるかな?とかやっていましたが、今もニッチに楽しんでいます。 タグでちょっとわかりにくいものがありますので説明付きでリンク貼っておきます。 |
ゴールドターミナルはノーマルの物にメッキをしたものなら、断面積が増えて抵抗値が下がるのでは?という淡い希望を抱いてる者です。
実際のところどうなのでしょうかね?