トルクチューン2モーターPRO、高電圧ブレークインで無負荷回転数20,995rpm、最高速度は27km/h。
トルクチューン2モーターを9V電池で高電圧ブレークインしてみました!今世紀においてはSiSO初の速いもの系パーツ購入です。前世紀でもっとも思い出深いトルクチューンモーターを購入しました。
トルクが太くて何かと使い易いトルクチューンモーター
前世紀でも加速力や粘りがあって良かったトルクチューンモーター
昔々のミニ四駆公認競技会規則では、レブチューン、トルクチューン、アトミックチューンなどのチューンドモーターまでしか使えませんでした。その中でも一番使い易かったのがトルクチューンです。ノーマルに近いミニ四駆で楽しんでいたのですが、トルクチューンはコスパ最高でした。
そんな思いもあって、最初のハイパワーなモーターはトルクチューンに決めていました。また、これからMSシャーシを中心に改造していこうと思っているので、購入したのはトルクチューン2モーターPROです。
推奨負荷トルクは最高2.1mN-m。トルクって何?
よく車のエンジンなんかでは、トルクと馬力(今は馬力とは言わないのかな?)でエンジンの能力を表現します。昔々バイク屋さんで聞いた話では、自転車に例えると、「トルクはペダルを踏み出す力」、「馬力は最高速度でペダルを回し続ける力」なんて教えてもらいました。
今回購入したトルクチューン2モーターPROは、推奨負荷トルク 1.7-2.1mN-m、回転数は12200-14400rpm、消費電流は1.7-2.0Aというスペックです。ノーマルモーターと比較すると、回転数はちょっとプラス、トルクは倍のスペックになります。
前世紀のブレークインとか書いたメモは既に消失していますが、記憶に頼ってモーターのブレークインを行ってみます。
モーターへのピニオンギヤ取り付けはミニ四駆キット添付部品が楽チン
今回も、100均で簡単に入手可能な9Vアルカリ電池と、道具は全く不要な方法でブレークインに挑戦してみます。トルクチューンモーターを9V高電圧ブレークインするのは20年ぶりなので、正直、いろいろと忘れていますが…まあ、なんとかなるでしょう。
ピニオンギヤをモーターに取り付けるときは、軸をよく拭いてから
手元に8Tピニオンギヤセットがあったので(子ども達が新しいモーターを買うので購入)、とりあえずこのピニオンギヤを取り付けてみます。強度が足りなければカーボンタイプにすることにします。
いつも書こうと思って忘れちゃっていたんですが、モーターのシャフトやホイールのシャフトに何か取り付ける場合は、軸の汚れをしっかり落とした方が抜けにくくなります。今回もパーツクリーナーで拭いてみました。
材料は、トルクチューン2モーターPRO、ピニオンギヤ取り付け治具(MS・MAシャーシのミニ四駆キットに付属)、ピニオンギヤ2個です。
ピニオンギヤをモーターに軽く押し込み、治具で上から押さえます。
これで両方ともギヤ取り付け完了です。まだピニオンギヤの位置微調整はしていません。MSシャーシならこのままでOKかと。MAシャーシならちょっと調整が必要です。
9V電池でモーターの高電圧ブレークインにチャレンジ!やりすぎたかな…
ノーマルモーターを短時間でブレークインするために、9V電池を使ったブレークインを行いました。これがなかなかの好成績で調子良かったので、今回も同じ方法でやってみることにしました。
100均グッズでミニ四駆ノーマルモーターを高電圧ブレークイン、10分で慣らし完了。目指せ20,000rpm! |
でも、トルクチューン2モーターPROにはちょっとやりすぎた感が…。
まずはトルクチューン2モーターPRO、開けポン!14,535rpm
まずはトルクチューン2モーターPROを箱から出したばかりの状態、いわゆる開けポン状態の実力を計測してみます。電圧は3.0V、無負荷回転数は…14,535rpmでした。
この回転数は、推奨負荷トルクが出る回転数が3.0Vで14,400rpmであることを考えると、かなり低い数値になります。
9V高電圧モーターブレークイン、合計90秒はちょっとやりすぎたったかも
ノーマルモーターの時は、15秒で正転・逆転、これを6回繰り返したらいい感じで無負荷回転数があがったので、トルクチューン2モーターPROでは、もっとお手軽感を出すために30秒にしてみました。まあ、これが失敗の元なのですが…。
それでは9Vアルカリ電池をトルクチューン2モーターPROの端子に近づけます。ドキドキ。まずは逆転方向(写真手前側にマイナスが来るのが逆転です)から行きます。
「ギューン!」と勢いよくモーターが回ります。
続いて正転方向です。
モーター本体、持てないほどではありませんが、かなり熱くなっています。
3.0Vで無負荷回転数を測ってみると、わお!20,833rpmまで上昇しました。
調子に乗って再び逆転30秒です。
同じく正転30秒です。
ふむふむ、ちょっとですが無負荷回転数は20,995rpmまで上昇しました。
ネットでざっくり調べると、トルクチューンモーターは22,000rpmぐらいまで上がるようなので、それを目指してもう一度行ったところ…
19,380rpmまで下がってしまいました…。ブレークインをやりすぎてピークを過ぎてしまったのかも知れません。あらら。
スピードチェック、アバンテMk.ⅢJC2015で最高時速27km/h
気を取り直してスピードチェッカーで最高速計測と300mタイムアタック計測を行います。
車体はネオファルコンのMSシャーシです。このシャーシはこれからいろいろなグレードアップパーツの装着、改造などのテストを行う予定です。
と考えていたら、それだと同じ条件でのデータ計測を継続することが難しいことに気が付いたので、現状のままで一番長く使いそうなアバンテMk.ⅢJC2015で試験することにしました。
まずはスピードチェッカーで最高速度計測です。サクっと27km/h出ました。トルクチューン+中径ホイール+超速ギヤ(3.5:1)でこの速度なら、まあこんなもんでしょうか?ブレークインに若干失敗した感がある割には悪くないような気がします。大径ホイールなら28km/h出るかも。
続いて300mタイムアタックです。300mタイムアタックは5回計測し、最大最小の値を外して平均をとった値を結果としています。
まずは1回目、41.06秒です。さすがトルクチューン、ノーマルモーターより1割ほど速いです。
と、毎回計測した結果の写真を掲載しても面白くないので、数値だけ書きます。1回目は41.06秒、以降、41.28秒、41.21秒、40.93秒、40.87秒でした。そんなわけで最大最小を外した平均は、41.07秒!でした。
トルクチューン2モーターPROは初めてなので、これが速いのか遅いのかさっぱりわからないのですが、まずはSiSO-LABの基準値にしたいと思います。
ちなみに、タイムアタック計測後にもう一度トルクチューン2モーターPROの無負荷回転数を測ってみたところ、20,187rpmまで回復していました。
もしかしたらブレークイン直後はブラシが汚れていて、スピードチェッカーに乗せて走らせているうちにモーター内のブラシがきれいになったとか、そんな感じなんでしょうかね?まだまだいろいろと考慮しないといけないことがあるようです。
今日の一言二言三言
- トルクチューンモーターを9Vで慣らすなら…
- 10秒単位ぐらいで様子しながらまわすのが吉。
トルクチューン2モーターはノーマルモーターより多くの電流が流れます。電圧3.0Vで推奨負荷をかけた場合、ノーマルモーターが1.1Aなのに対し、トルクチューン2モーターでは2.0A流れることになります。無負荷で回転させているので電流はもっと少ないと思うのですが、電圧が9Vの場合、電流もそれなりに増えます。
このことから、ブレークイン中のブラシやコミテータへの負荷は、ノーマルモーターのブレークイン時よりも高い=磨り減りも速いと思われます。
そんなわけで、ノーマルモーターよりももっと細かな時間で…9Vで高電圧ブレークインをするのであれば、10秒に1回ずつ3Vでの無負荷回転数を確認した方が良さそうです。
ミニ四駆カテゴリのタグ解説
子供たちがミニ四駆を始めたので父も一緒に始めました。前世紀はトルクチューン+プラローラーぐらいでどれくらい速くなるかな?とかやっていましたが、今もニッチに楽しんでいます。 タグでちょっとわかりにくいものがありますので説明付きでリンク貼っておきます。 |
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