MSシャーシのミニ四駆、リヤユニットを上下可動できるよう簡単に改造はできないかな?(後編)
ミニ四駆への妄想具現化のため、「シャーシのリヤユニットが上下動作するよう加工」する実験をしてみました。センターシャーシとリヤユニットの当たり面を少し削ったら、粗削り感は残っていますが、無事、リヤユニットが上下可動してくれるようになりました。
魅惑の3分割構造、MSシャーシ
ミニ四駆のシャーシの中でも、フロントユニット、センターシャーシ、リヤユニットの3分割構成シャーシというのは異色で、とても興味深い構造です。
この構造を見ていると、割と簡単にあんなことやこんなことができちゃうんじゃないかと妄想いろいろしちゃいます。実際、みなさん、サスペンションを組み込んだりしていますよね~、すごいです。
リヤユニットの接触面を0.1mmほど削ってみる
というわけで、うちでもちょっと変わったこと(ネットで検索した限りでは見当たらないので、とりあえずオリジナルとしておきます)をやってみたいな、と思って、簡単な加工でリヤユニットが上下可動できるようにできないか模索中です。
ここまで、単に爪を切る、穴上部をテーパー状にしてみたものの、全く変化なく、、T字部分を少し前後方向に広げてみる、とやってみましたが、ちょっと動くようになったかな?ぐらいの結果しか得られませんでした。
うーむ、これをやっても状況変わらなかったらお手上げですが、センターシャーシとリヤユニットが接している面を削ってみることにしました。加工のしやすさからリヤユニット側を削ります。
まずは電池金具を隠しているリヤユニットのでっぱりをニッパーで切ります。
軽く、カッターナイフで整形します。
ん?こんなもんかな?
まあ、これでは変化はないだろうと思いつつ、試しにセンターシャーシに取り付けてみましたが、やっぱり変化はありません。
続いて、接触面をヤスリで削ってみます。大きめのヤスリでのんびりと、均等に力を掛けながら削っていきます。大きめのヤスリが無い場合は、紙やすりを台に敷いて、リヤユニットを押し付けるように削ってもよさげです。
ホイールを外したくなかったので、養生テープで削り粉がベアリングなどに入らないよう、マスキングします。今度やるときは、シャーシ単体の状態でやろうと思います。
こんな感じかな?普通のヤスリでざっくり削り、ダイヤモンドヤスリで表面を綺麗にしました。ちょっと雑ですがまあ実験なんでこんなもんで。
さて、どうかなどうかな?ドキドキ…。
お!スコっと行きましたよ~。ここの当たりが最後のキュっとくる部分だったようです。
Fグリス(フッ素樹脂配合) で仕上げ
最後はFグリスでさらに滑りをよくして仕上げてみます。グリスって粘性があるので「滑りを良くする」という目的からは離れていますが、「グリスが大方取れてフッ素が残って滑りが良くなる」ことを期待して使ってみることにしました。
う、初開けしたらブニュっとなってしまいました。なるべくチューブには力を加えないように持っていたつもりだったんですが、ちょっと失敗でした。
というわけで、リヤユニットとセンターシャーシの接触面やパイプ部分にFグリスを塗ります。
それでもまだ飛び出したFグリスがあるので、ついでにギヤの方も塗っておきました。
ガシャガシャ動かして余分なグリスを押し出して拭き取っていきます。この時点でリヤユニットの上下可動具合、なかなかいい感じです。
さてどうでしょう?
お、センターシャーシを持ち上げただけでリヤユニットが外れてくれました。もう一声感はありますが、かなりスムーズに動くようになりました。よしよし、目論見通りです。
ちなみに削った量ですが、削る前の厚みを測定するのを忘れていたので、同じMSシャーシのネオファルコンからリヤユニットを外して測定しました。こちらは1.2mmです。
そして削った後の厚みは…1.1mmでした。
これでマズダンパーの基礎部分はOKかな?次回の記事ではマズダンパーの熱い妄想を語ります。
今日の一言二言三言
- Fグリスは滑りも良好。
ちなみに妄想第一弾は「ソライヌ構造」、第二弾が現在進行中の「マズダンパー」、さらに第三弾もあって「タレブレーキ」です。まだ走行させておらず「机上の空論」状態であり、効果のほどはハテナですが、ステップバイステップで具現化していこうと思います。
ミニ四駆カテゴリのタグ解説
子供たちがミニ四駆を始めたので父も一緒に始めました。前世紀はトルクチューン+プラローラーぐらいでどれくらい速くなるかな?とかやっていましたが、今もニッチに楽しんでいます。 タグでちょっとわかりにくいものがありますので説明付きでリンク貼っておきます。 |
MAやMSシャーシを触った事すらないのですが実際に電池入れて稼働させるとギアの回転でリアユニットが常に上または下に押し上げられるのではないのでしょうか?
あとユニットが動くことによりギアのかみ合わせは大丈夫なのかなど思いながら記事を読ませてもらいました
前後サスペンションのごとく柔軟に動いてスロープを滑らかに走ったら楽しいでしょうね。頑張ってください