ミニ四駆の真ちゅうピニオンギヤの外し方…ピニオンプーラーを自作して引っこ抜くべし。
FRPステーの切れっ端とビス、ナットを使って簡易ピニオンプーラーを自作してみました。 たくさん使うのであれば製品を買ってもいいですけど、1回しか使わないんだったらもったいないですよね。
アトミックチューンモーターPRO購入
先日、ようやくアトミックチューンモーターPROを購入しました。「アトミックチューン2」ではなく「アトミックチューン」の方です。何かにつけて実験するのが趣味でミニ四駆もジワジワとやってます。おかげで進捗もゆっくりですけど。
実験の時、駆動系はあまりパワーがありすぎると差がわかりにくいかな?ということでノーマルモーターを使っています。しかし、ノーマルモーター、性能の変化(向上~劣化)が早くてちょっと実験しづらいところがあります。
やはりブラシが銅なのですり減るのが早いようです。安定性と言う点ではカーボンブラシのモーターの方が良さげと思いつつも、ダッシュ系モーターだと速すぎるかなぁ、ということでモヤモヤしていたところ、アトミックチューンモーターPROはカーボンブラシとの情報を頂きました。
調べてみたところ、アトミックチューンモーターPROとレブチューンモーターPROはカーボンブラシとのこと(なんでトルクチューンモーターPROは銅ブラシだったんでしょうね?)、というわけで店頭在庫があれば、と思ってチラチラ見ていたところ、昨年末にようやく購入できました。
真ちゅうピニオンギヤを抜きたい…ピニオンプーラーって高い
アトミックチューンモーターPROには最初から真ちゅうピニオンギヤが付いています。お得と言えばお得ですが、真ちゅうピニオンギヤは樹脂製ギヤよりかなり固いため、カウンターギヤにあまりよろしくないという話もあります。
そんなわけで、真ちゅうピニオンギヤを抜くことにしました。が、ピニオンプーラーは定価で1,620円、安いところでも1,000円ちょいします。よく使う工具ならどうってことありませんが、今回使ったら当分使いそうもない工具にお金を使いたくありません。
ミニ四駆 ピニオンプーラー (ブルー)
ピニオンプーラーというのは、ピニオンギヤの首根っこを掴み、モーターシャフトだけをぐりぐりっと押し込んでいくことで、ピニオンギヤからモーターシャフトを抜く工具です。原理図はこんな感じです。
原理そのものは簡単なのであとは部品の強度さえなんとかなれば…ということで、例によって適当な部品で自作することにしました。
ピニオンプーラーを自作する方法を妄想
モーターのシャフト系は直径約2mmです。ついでにピニオンギヤとモーター本体の隙間も計測、約3mmでした。
そこそこ強度を必要とする工具ですが金属素材は加工が大変なので、手持ちミニ四駆部品のあまりものからFRPステーの切れっ端を…って、3つしかないのか…。「15451 ARシャーシ FRP フロントワイドステー」の切れっ端と「15193 FRPマルチ補強プレート」の切れっ端です。
どっちを使って作ろうかな…。FRPフロントワイドステーの方が面積が大きいので強度が出せるだろうということで、FRPフロントワイドステーを使うことにしました。いや、どうせ2枚必要なので、選択肢はこちらしかないですね…。
まずはモーターシャフトを通すため、2mmビス穴を「コ」の字状に加工します。以前購入した100均ヤスリが活躍しました。三角ヤスリで切り込みを入れ、半丸ヤスリで溝を広げたのち、平ヤスリ(これの厚みが2mm弱でいい感じ)で仕上げました。
一応、モーターのシャフトを通してみて確認してみます。
続いて2mmビスとナットを3セット用意します。
これにこんな感じで2mmビスとナットを通して…これでできあがりです。
本当は外側の2mmビスにアルミスペーサを通してガッチリ固定してやれば、もっとそれらしい工具になるのですが、そうなるとモーターシャフトに力をかける穴とピニオンギヤを支える穴との距離が遠くなってしまいます。
真ちゅうピニオンギヤを抜くにはかなりの力がかかりますので、手抜き工具の場合、支点と力点をなるべく近くしたいところです。そんなわけで使いやすさと美的レベルは考慮しない方向で製作しました。
自作ピニオンプーラー、真ちゅうピニオンギヤも抜けるぞ!
「使いにくいけど…」という言葉が追加されますが、なんかちゃんとつかえるものを作ることができました。1回使うだけなら十分かと思います。
まずは自作ピニオンプーラーの中央ビスを一番抜いた状態にし、モーターシャフトにひっかけてピニオンギヤに軽く固定します。
中央のビスが回らないように細いペンチでつかみます。もしちゃんとした工具にするならば、FRPステーを2枚重ねにし、1枚は六角形の穴に加工してナットを接着するかな。
プラスドライバーでジワジワっとビスをねじ込んでいきます。FRPステー、割れないかな…真ちゅうピニオンギヤに当たっているコの字FRPステーの強度がちょっと心配…。
抜けたぁっ!!
真ちゅピニオンギヤ、最初に「コキッ」という小さな感触があったあとはジワジワっと抜けてくれました。反対側も同じように真ちゅうピニオンギヤを抜きました。
これで樹脂製ピニオンギヤに取り換えることができます。なんか、よく頭をひねって端材で済ませちゃったとか、製作もあんまり時間がかからなかったとか、
達成感に満たされて幸せ
です。
まだミニ四駆は完成していませんけどね…。
今日の一言二言三言
- 1回使うだけのピニオンプーラーなら、FRPステーで自作可能。
FRPステーが1枚だと強度的にはギリギリな気がしますので、自作される場合は十分気を付けて保護用にメガネなどをかけて作業してくださいね。
ミニ四駆カテゴリのタグ解説
子供たちがミニ四駆を始めたので父も一緒に始めました。前世紀はトルクチューン+プラローラーぐらいでどれくらい速くなるかな?とかやっていましたが、今もニッチに楽しんでいます。 タグでちょっとわかりにくいものがありますので説明付きでリンク貼っておきます。 |
手作りの物は愛着沸いて使っていて楽しいですよね
私もコース幅丁度のティッシュボックスを加工してミニ四キャッチャーを作りましたがこれタミヤのよりいいんじゃないかと自画自賛してしまいます
ピニオンプーラー。あれば便利なのでしょうが使用頻度もあまりなく高いですよね。結局ピニオンギアを買って満足しています