ミニ四駆のシャーシのブレークイン有り無しでどれくらい差が出る?MAシャーシで比較。実はブレークインって…。
どノーマルなミニ四駆ってどれくらい速くなるのかな?ということで組み立てたMAシャーシのアバンテMk.ⅢJC2015、なかなかの好成績です。ブレークイン無しで説明書どおりに組み立てたフェスタジョーヌと比較したらどうなるんでしょう?
どノーマルで速いミニ四駆はどれ?
アバンテMk.Ⅲジャパンカップ2015リミテッドは、MAシャーシで駆動効率がよく、剛性も高い(でも重いけど)ことから、巣組みでは結構速いのではないかと考えています。さらにこのキット、タイヤが中径ローハイトのスーパーハードタイヤ、しかも前後とも細いタイプということで、ノーマルモーターにはいい組み合わせだと思います。
どノーマルで楽しむミニ四駆、台所から魔法の8滴で超簡単に電池ターミナルをピカピカにしてパワー全開! 2016/05/07 |
ブレークインなどを行って丁寧に 組み立てた(つもり) アバンテMk.ⅢJC2015、説明書どおりに組み立てたミニ四駆と比較してどうなんだろう?という疑問が当然ありますので、実際に新しいミニ四駆を組み立てて比較することにしました。
購入したミニ四駆はフェスタジョーヌです。スーパーカー流行世代のSiSOとしては超ラブラブなフェスタジョーヌ、実は以前に1台購入したのですが、諸事情でSiSO-Jr.2(当時幼稚園児)と交換してしまいました。
そんなわけで、「製作方法による性能比較」という意味ではアバンテMk.ⅢJC2015が良いのですが、フェスタジョーヌもMAシャーシで中径ローハイトタイヤ、しかも前後とも細いホイールなのでこちらを購入しました。
シャーシブレークインありなし比較実験について
前記事で、単純にフェスタジョーヌとアバンテMk.ⅢJC2015をスピードチェッカーで性能比較しましたが、これでは比較試験としては不十分です。今回は、シャーシのブレークイン効果の確認が主なので、いくつか条件をそろえる必要があります。
同じタイヤを使う必要があるよね
直径は同じですが、スーパーハードタイヤとノーマルタイヤの違いがあるため、一応、ノーマルタイヤでそろえることにします。
同じ状態のモーターを使う必要があるかな
モーターのブレークインも行っていないので、両車で同じモーターを使って比較する必要があります。本来のモーター、相手のモーターの組み合わせで計測することにします。
MAシャーシ比較、驚愕の結果が待っているぞ!
実験のため、電源は3Vの安定化電源を使い、タミヤのスピードチェッカーにて300mタイムアタックで計測します。計測は3回ずつ行い、最後に平均値を取って表にまとめます。
また、安定してスピードチェッカー計測するため、リアのスキッドバーと下側プラローラーは取り外します。
ブレークインしたMAシャーシ+ブレークインしたノーマルモーター
まずはブレークインしたMAシャーシ+ブレークインしたノーマルモーターということで、アバンテMk.ⅢJC2015を普通に計測します。何回も同じような写真を掲載してもしょうがないので、一番速かったタイムだけ掲載します。300mタイムアタックで45.65秒でした。
ブレークインしたMAシャーシ+あけポンのノーマルモーター
続いて、ブレークインしたMAシャーシにブレークインしていないノーマルモーターを載せてみます。期待値は、後で実験する、両方ともブレークインしていない状態よりもいいタイムが出ることです。こちらは49.03秒です。う、既に雲行き怪しいし。
そのまんまMAシャーシ+ブレークインしたノーマルモーター
こちらは今回、説明書どおりに組み立てたフェスタジョーヌです。これにアバンテMk.ⅢJC2015に搭載しているブン回るノーマルモーターを載せてみます。なんと、45.37秒です。揺らぐ妄想…。
そのまんまMAシャーシ+あけポンのノーマルモーター
最後にフェスタジョーヌにとってはもっとも定番の組み合わせ、ブレークインしていないノーマルモーターとの組み合わせです。予定ではこの組み合わせが一番遅いはずです。それが47.56秒。あらら。先日の単純計測時よりもタイムが上がっていました。恐らく、ギヤに付着していた多めのグリスが落ちてきたのではないかと…。
それでは総合結果です。
組み合わせ | 300m #1 | 300m #2 | 300m #3 | 平均 |
アバンテ+BiMt | 45.71秒 | 45.65秒 | 45.90秒 | 45.75秒 |
アバンテ+NbMt | 49.59秒 | 49.56秒 | 49.03秒 | 49.39秒 |
フェスタ+BiMt | 45.37秒 | 45.59秒 | 45.59秒 | 45.51秒 |
フェスタ+NbMt | 47.81秒 | 47.56秒 | 47.59秒 | 47.65秒 |
BiMt、Breaked In Motor、NbMt:No Breaked in Motor
両方ともノーマルタイヤで統一しています。
ふむ…結局、モーターが良く回っている方が速いというだけで…。
シャーシのブレークインを
しないほうが速い!
としか思えない結果になってしまいました。
これまで2回ほどMAシャーシのブレークイン記事を書き、いつも「MAシャーシって静かだな」なんて書いてましたけど、こんな結果が待っているなんて…。
スピードチェッカーだと、実際の走行と比較して軸受けやシャフトにかかる力が少なく、ギヤ同士の当たりも力が小さくなると思われます。力がかかれば摩擦力が増えて抵抗になります。また、ノーマルモーターではなく力の強いモーターを入れればそれはより顕著な傾向でしょう。
そんなわけで車体にかかっている負荷が実際に走らせる状況が異なり、スピードチェッカーではその差が見えないのかもしれません。でも実際にコースを走らせて計測となるとローラーの状態の話とかも出てくるので、明解な実験はちょっと無理ですね、うーん。
今はちょっとバタバタしていてJCJCこれからを家に広げられないのですが、とりあえずコースの実走行の方も計測しようと思います。ただ、「スピードチェッカーでも差がしっかりでるんじゃないの?」という期待結果とは裏腹に、予想外の結果になったということを認めざるを得ません。
もしかしたら…ですが、今回、フェスタジョーヌを組み立てる前にシャーシがゆがんでいるのを発見し、組み立てる前に修正しています。これが当たりシャーシを生み出すことになり、良い結果につながった可能性がある、とまとめると、ちょっと夢があるかも。
今日の一言二言三言
- MAシャーシ、ゆがみが無ければブレークインは不要?
- ブレークインよりも愛情が大事?
- 認めたくないものだな。
結局、MAシャーシに関して言えば、ブレークインよりもMAシャーシのゆがみをしっかりと取ってあげるほうが効果が高いのではないか?と、なんの実験をしているのかわからない結果になってしまいました。
また超当たり前ですが、どノーマルでも速いミニ四駆を作るには、ノーマルモーターもしっかり仕上げてあげるが効果的です。
ということで今後はシャーシの歪みチェック、問題なければ軽くシャーシブレークイン、ギヤの当たりも取るけどそんなに一生懸命やらなくてもいいかな~ぐらいで行こうかと思います。
ミニ四駆カテゴリのタグ解説
子供たちがミニ四駆を始めたので父も一緒に始めました。前世紀はトルクチューン+プラローラーぐらいでどれくらい速くなるかな?とかやっていましたが、今もニッチに楽しんでいます。 タグでちょっとわかりにくいものがありますので説明付きでリンク貼っておきます。 |
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