本当に磁気浮上して走行、タカラトミー リニアライナーの仕組みに思わず「なるほど!」
先週購入したリニアライナー、浮上までは磁石の反発で、というのは想像できるのですが、どうやって推進しているのか不思議でした。よく情報を探してみたら、タカラトミーの公式サイトに開発時の情報や原理が掲載されていました。
どんどん加速するリニアライナー
何気にすごい値崩れをしているタカラトミーの自信作?実際に磁気浮上して磁気推進するレールトイ、リニアライナーL0を購入しました。
コントロールステーションのディスプレイも豪華で、高額レールトイの雰囲気を醸し出しています。
また、車両の方も本当に磁気浮上していて、かなりそそるものがあります。
走行速度もスケール速度600km/hぐらいでるので(やや早めに歩く速度と同じぐらいですが)、プラレールサイズのレールトイとしては異様に速く、なかなかの迫力です。
リニアモーターで進むことはわかっていましたが、どうやって発進、停止をするのかが疑問でした。無線通信とか、或いはコントロールステーション通過時に何か車両に信号を送るのかな?とか想像してましたが、そのようなデバイスは搭載されておらず、こんな感じのようです。
- 車両の電源を入れるとすぐに推進状態になる。
- コントロールステーションで機械的に動かないように固定。
- 機械的固定機構を開くことで発進(この時、コントロールステーションから車両を押し出す)
- 車両は周回を重ねるにつれて徐々に加速。
- 停止はコントロールステーションで機械的に固定。
ということで、速度制御をしているのではなく、「どんどん加速していく」という仕組みになっているようです。もちろん、磁力などの物理的限界がありますので、頭打ちはします。
タカラトミーの公式サイトでリニアライナーの動作原理解説あり
2013年にちょっとリニアモーターカーの模型でも作ってみようかな、なんて思ったことがあり、少しだけ作ってみたのですが、どうしても手軽に作れる推進機構が思いつかず、浮上で断念していました。
で、タカラトミーの公式サイトを眺めていたら、リニアライナーの動作原理が掲載されており、なんと、マイコンなどの能動的な制御デバイスは使わず、高速磁気センサーでレール上に埋め込まれた磁石を検知し、受動的に電磁磁石をオン・オフすることで推進していることがわかりました。
このアイデアはすごいですね~ 、高速磁気センサーと電磁磁石の位置、そしてレール上の永久磁石の位置関係が絶妙です。受動的がゆえに最適セッティングを出すのは大変かと思いますが、基本的な部分はとてもシンプルです。ちょっと、エンジニア的に負けた気分…。リードスイッチと電磁磁石でも作れるのかな。
高速磁気センサーと電磁磁石の間に、リモコンでオン・オフする仕組みをいれることができたら、加速と減速ぐらいはコントロールできそうですよね。そこまで実装できていたら価値観グイグイっとアップしていたかも。
リニアライナー、2017年1月で生産中止、修理対応不可の模様
2017年1月で生産中止になっていることから、修理対応はできないようです。うーむ、でも高額玩具(定価では35,000円)なので、ちょっとその対応はどう?と思わないでもないですが。このあたりも、値段ががっつり下がっている理由なのかもしれません。
生産終了品のリストの中央ぐらいにちょこんとリニアライナーが掲載されています。ちょっと寂しそう。
生産終了した商品についての修理対応のことが、下の方に書いてあります。ただ、在庫があれば、とのことなので、もしかしたら、問い合わせると対応してくれるかもしれません。
今日の一言二言三言
- 受動的な部品構成でリニアモーター推進するとは、恐るべしタカラトミーの技術陣
この機構は目からウロコでした。すごいアイデアだな~。子どもの工作で応用できないかな。
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