ミニ四駆PRO MSシャーシ用ハイスピードEXギヤセット(チョイ速ギヤ)は超速ギヤと入れ替え可能で使いやすいかな?
超速ギヤ(3.5:1)とハイスピードEXギヤ(3.7:1)は、スパーギヤがどちらもピンクギヤです。そのため、タミヤのミニ四駆規則に反することなく、カウンターギヤの変更をするだけでギヤ比の変更が可能です。ちょっとセッティングの幅ができてうれしいですよね!
超速ギヤと超速EXギヤのピンクギヤは同じものかな?
ホイールの抜き差し無しでギヤ比を変更し、若干でも速度重視とか加速重視なセッティング変更ができたらいいですよね!タミヤのミニ四駆の場合、ギヤは色で判別することが多いです。
超速ギヤセットとハイスピードEXギヤセットには、スパーギヤとしてピンクギヤが入っています。恐らく同じものだろうと踏んで(規定の組み合わせじゃないと規則違反なので)セッティングに幅を持たせるために購入してみました。
ハイスピードギヤEXのギヤはカウンターギヤがイエロー(ちょっと微妙な黄色だな)、スパーギヤはピンクです。
アストラルスターに同梱されている超速ギヤと並べてみました。
超速ギヤと超速EXギヤの正確なギヤ比
というわけで、デジカメで写真にとり、チマチマっとMSペイントで数えてみました。実物をにらみつけていても頭が混乱するだけですが、写真にマーキングしながら数えると簡単です。まずはピンクギヤです。歯数は22です。
続いてカウンターギヤの方です。こちらはチョイ速カウンターギヤが歯数28と歯数21、超速カウンターギヤは歯数28と歯数22です。
モーターに付いているピニオンギヤは歯数8なので、これらを計算すると、以下のようになります。
- ハイスピードEXギヤセット=(28/8)*(22/21)=3.66…7
- 超速ギヤセット=(28/8)*(22/22)=3.5
それではスピードチェッカーに乗せて、どれくらいの速度差が出るのか試してみたいと思います。
おまじない的にギヤのブレークイン
MAシャーシ、ギヤについては正直、よくわかんなくなっているブレークインという行為…MSシャーシもMAシャーシと同じ両軸モーター構成なので、やっぱり謎を感じたりするのですが、おまじない的にシャーシ、ギヤのブレークインをしておきます。
やっぱり、前後方向、両方当たりをつけておいた方がいいのかな?ということで、電源は外部から供給して正転、逆転、両方回しておきました。
まずは1.5Vで10分間逆転します。なんで逆転から始めるかと言うと、シャーシに関しては気分です。
続いて1.5Vで10分間正転します。
そろそろ本気の3Vで逆転10分間。かなりガシャガシヤ言います。
仕上げのラスト10分、3V正転です。
シャフトはいつも結構汚れるので、何か削れて馴染んできている気はします。でも、ギヤあまり変わっている気はしません。カウンターギヤはそのうち少しだけ抵抗抜き実験をしてみようと思っています。
シャーシの方ですが、カウンターギヤのシャフト受け部分、そこそこ削れるんですよね。本当はここ、機械設計的には回っちゃいけない部分な気がしないでもないですが、回っているようです。
まあ、軸受け部分も回ってシャフトも回って効率がいいような気がしないでもないですが…。 とりあえずグリス塗っておきます。この、グリスをチューブから出すということが、小学校低学年には力が足らず難しいようです。
同様にハイスピードEXギヤセット(3.7:1)も行って掃除した後、爪楊枝でチョンチョンと数か所(5~6ポイントぐらいかな)に塗っておきます。そんなに丁寧に塗り延ばす必要はないと経験上思っています。
後はギューンと回して余分なグリスを飛ばします。これでだいたい均等にグリスが付きます。
早速、ミニ四駆チェッカーでタイムアタック
電源は安定化した3Vを供給、モーターはノーマルモーターです。シャーシはMSシャーシ(軽量センターシャーシ)、タイヤはYスポークホイール+ノーマルのローハイトタイヤ(中径)です。
ハイスピードEXギヤセット
まずはイエローのカウンターギヤ、ハイスピードEXギヤ(「超速ギヤ」にかけて「チョイ速ギヤ」とはなかなかのネーミングセンスですね!)です。
スピードチェッカーに乗せて軽く最高速度を計測してみます。ふむ、22km/hです。
続いてタイムアタックです。以前は300mで計測していたのですが、300m走を何度もやっているとモーターがすぐにヘタっちゃうので、今は100m走にしています。
ん、まあ予想どおりの16.50秒でした。
この後、4回走らせて合計5回測定しました。結果は以下の通りです。
- ハイスピードEXギヤ…16.50、16.53、16.46、16.40、16.43
- 平均タイム…上下(16.40、16.53)を除いて平均、16.46秒
超速ギヤセット
続いてはグリーンのカウンターギヤ、超速ギヤです。
スピードチェッカーに乗せて軽く最高速度を計測してみます。ふむ、23km/hです。
続いてタイムアタックです。同じく100m走で計測します。
予想どおり、チョイ速ギヤよりやや早い15.71秒でした。
この後、4回走らせて合計5回測定しました。結果は以下の通りです。
- 超速ギヤ15.71、15.71、15.81、15.65、15.59
- 平均タイム…上下(16.59、16.81)を除いて平均、15.69秒
超速ギヤセットとハイスピードEXギヤセットのタイム比較
というわけで、最終結果です。
- 16.46秒/15.69秒=1.049
- 3.67/3.5=1.049
スピードチェッカーの上のためというのもありますが、恐ろしいぐらいに面白くない計算通りの結果になりました。まあ、それだけ各部品がいい状態になっているということかな。
今日の一言二言三言
- ハイスピードEXギヤセット(3.7:1)をもう一桁精度を上げるとギヤ比は3.67:1である。
- 超速ギヤセットとハイスピードEXギヤセットのピンクギヤは同じものである。
ギヤ比が大きくなると単純には最高速度が落ちて加速が良くなる傾向があります。しかし、モーターにかかる負担が減る分、意外に最高速度が落ちないかもしれませんし、駆動効率によっては思ったより悪くなるかも…。
と、いろいろ心配はしましたが、スピードチェッカーで空走している程度の負荷とはいえ、計算通りになってびっくりしました。
あ、今回、プラ軸受で実験していますけど、実は520ベアリングを追加で購入するのを忘れまして…。実際に走らせるときは520ベアリングを入れます。
ミニ四駆カテゴリのタグ解説
子供たちがミニ四駆を始めたので父も一緒に始めました。前世紀はトルクチューン+プラローラーぐらいでどれくらい速くなるかな?とかやっていましたが、今もニッチに楽しんでいます。 タグでちょっとわかりにくいものがありますので説明付きでリンク貼っておきます。 |
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