ライトダッシュPROモーターを9V乾電池で高電圧ブレークイン(ミニ四駆GUP15402)。3.0Vで18,492rpm→21,802rpm 。
両軸ミニ四駆用モーター、ライトダッシュモーターPROは金属ブラシを採用しているので、ブレークインは9V乾電池で一気にやってみました。結果、無負荷回転数が約15%アップしました。
ミニ四駆モーター、無負荷回転数は1つのバロメータかな
まだチューンモーターやダッシュモーターでの走り込みはほとんどしていませんが、ノーマルモーターを堪能したときの経験から、無負荷回転数もバロメータの1つだと思っています。
ネットでほかの方のミニ四駆事情を見ていると、無負荷回転数が高いモーターほど走らせると速いのか?というと、必ずしもそうではないようです。
しかしんがら、我が家での測定データでは、無負荷回転数が高いモーターの方が走行タイムが良く、無負荷回転数が下がってくると走行タイムが落ちてきていました。なので、モーターの健康状態を確認するためのバロメータとしては有効と考えています。
恐らく、モーターの性能を決める要素として、ブラシとコミュテーターの当たりが良くなって電気がしっかり流れるだけでなく、モーター内の軸受け(モーターのシャフトを支える部品)の状態も影響すると思います。軸受けにガタが出ていると、負荷がかかった途端に性能低下することもあると想像しています。
金属ブラシモーターはブレークイン時間が短くてラクチン!
結論から先に書いちゃいますと(いや、まあ記事のタイトルにも書いてありますが)、ライトダッシュモーターをブレークインしたことにより、無負荷回転数が3.0Vで18,492rpm→21,722rpmにアップ、約15%の向上を確認できました。しかもモーターを回していた総時間はたったの1分です。
マッハダッシュモーターPROは、1.5V低電圧ブレークインでのんびり正転逆転15分ずつの合計3時間やってみましたが、3.0Vで30,442rpm→31,492rpm ということで、約3%程度の回転数向上のみであったことを考えると、なんだかお得ですね!
ライトダッシュモーターの詳細情報は以下の記事にまとめています。
ライトダッシュモーターPROブレークイン計画
それでは早速ブレークインをしてみようと思います。プランは以下のようにしました。
- 逆転9V 10秒
- 正転9V 10秒
- ちょっと休憩
- 逆転9V 10秒
- 正転9V 10秒
- 正転3.0Vで回転数測定
これを数回繰り返してみます。
また、ピニオンギヤは今回は取り付けていません。行きつけのお店に紫ピニオンギヤを買いに行ったらまだ在庫切れでした。しょうがないので別の店に覗きに行こうかな…なるべくコースを常設してくれているお店で買うようにしているのですが、在庫切れが続くのもちょっと…ですね~。
ここでいつもの自作安定化電源装置の登場!と行きたいところですが、9V出力でモーターを回すとどうも電流の方で能力オーバーするようで、3.0V電圧付加時のテストのみ使用してブレークイン時はアルカリ9V乾電池を使用します。
実際のところ、006Pタイプの乾電池ではそんなに電流を流せないので、実際には電圧降下して9Vより下がります。そもそも定格外の方法で若干危険を伴うのでご参考程度に(大人の事情ですね)という話なのですが、今度、新品の9V乾電池を使うときに、試しに測ってみようと思います。
ライトダッシュモーターPRO、ブレークインなしで18,492rpm
モーター単体にリード線を取り付けて回すと、動いちゃったりするのでまずはMSシャーシに固定し、3.0Vで回してみました。
ああ、やっぱりこれぐらいの回転数だと心が落ち着きます。マッハダッシュを回した時は高音でドキドキしましたが、20,000rpm前後の音ぐらいが一番心地よいです。
ライトダッシュモーターPRO、総計1分で21,722rpm到達
個人的趣味になりますが、逆転からやる方が好きです。根拠はありません。「きっとモーターさんは工場で正転してテストされているだろう、だから逆転させてまずは凝りをほぐしてあげよう」ぐらいな、理屈不明な理由です。
ブレークイン第1ターン。20,268rpm
それでは9V高電圧ブレークイン、スタートです。多少火花が飛ぶので、モーター端子には横方向から電池を当てています。電池はこの向きで手前側をマイナスにするとモーターは逆転します。
えい!ビシビシっとライトダッシュモーターからブン回っている振動が伝わってきます。10秒で終わりにします。モーターが暖かくなってきました。
続いて逆転、再び10秒です。
というわけで、どの程度回転数が上がってきたか3.0Vで確認してみます…お、いきなり2万回転!20,268rpmです。
ブレークイン第2ターン。21,560rpm?
再び…まあ、写真的には同じことの繰り返しなので、ちょっと省略します。
それでは2回目の回転数測定です。今度は21,560rpmです。回転数がだいぶ上がってきました。
ブレークイン第3ターン。21,802rpm。そろそろ終わりがいいかな?
調子に乗ってもう1セットです。1セットが20秒なので、回数多くても気が楽です。
結果、21,802rpmになりました。
第2ターンと比較すると少しだけ回転数がアップしました。ということで、このあたりで完了とします。
今日の一言二言三言
- ライトダッシュモーターでも高電圧ブレークインは有効(金属ブラシ全般に使えそう)。
- チューンやダッシュ系モーターを高電圧ブレークインする場合は、10秒ぐらいで様子を見ると良さげ。
トルクチューンモーター2 PROの時も9V高電圧ブレークインを行ったのですが、その時は「30秒逆転、30秒正転」でやってみました。それを2回行った結果、なんとなくやりすぎた感があったため、今回は10秒単位でやってみました。
高電圧ブレークインは、コミュテーターとブラシの付近に過電流を流すことで温度を上げ、通常状態よりも早くブラシを削ってあたりを取ります。チューンモーターはノーマルモーターと比較すると仕様上たくさんの電流が流れますので、高電圧ブレークイン時は、短めに回して様子を見るのがよさそうです。
ミニ四駆カテゴリのタグ解説
子供たちがミニ四駆を始めたので父も一緒に始めました。前世紀はトルクチューン+プラローラーぐらいでどれくらい速くなるかな?とかやっていましたが、今もニッチに楽しんでいます。 タグでちょっとわかりにくいものがありますので説明付きでリンク貼っておきます。 |
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