センタードリルを使ってミニ四駆用FRPステーに皿穴を手加工で簡単に作る方法。
タミヤからミニ四駆用に待望の皿ビスセットが発売されました!が、皿ビスを使うには皿穴加工をしないとビス頭が飛び出してしまいます。タミヤの推奨工具もいいですが、我が家で昔から行っている、別の工具を使った皿穴加工方法を紹介します。
センタードリルでも皿ビス用皿穴加工はできるよ。
皿ビスを使用するためには、取り付けるFRPステーなどに円錐状の蟻地獄のような「皿穴」をあけてやる必要があります。
「クラフトツール No.130 2mm皿ビス穴加工ビット(電動リューター用)」と「電動ハンディリューター」、両方合わせると3,000円程、市場流通価格で見ても2,500円は超える価格になります。さすが、皿ビスがエキスパート用パーツの位置づけになっているだけのことはあります。
趣味で樹脂加工は昔よくやっていたのですが、皿穴を手加工で作るためにセンタードリルという特殊なドリル刃を使っていました。普通のドリル刃よりはずっと高いですが、10年ほど前に5~600円ぐらいで購入した気がします。先端が1mmのドリル刃、全体の直径は4mm、広くなっている部分の刃角は90度になっています。
また、センタードリルという性格上、材料をえぐる量も少なめ(えぐる量が多いとスピードアップする反面、加工精度が低くなりやすいのです)です。そのため、手加工でジワジワっと削るように穴を広げていくのに最適です。
そもそもセンタードリルの用途は、大きなドリル刃で穴あけ加工するときに精度よく穴あけするためのドリルです。ドリル刃の直径が大きくなればなるほど、なかなか狙ったど真ん中に穴をあけるのが難しくなりますので、先に小さな穴をあけておき、それをガイドにしてジワジワっと大きな穴を開ける工具です。
刃角は数種類あり、このうちの90度というのが皿穴にぴったりというわけです。
センタードリルを適当な太いものに取り付けてグリグリ
実際にFRPステーに皿穴加工をしてみましたので、センタードリルを使ってどのように加工しているか紹介します。
まずは、適当なドリルチャックに…手で持って回しやすいようにするだけなので、太さがあれば問題ありません。このドリルチャックはあんまり精度良くないんですが、300円ぐらいで購入した気がします。六角チャックに普通のドリル刃をつけるためのものです。
後はFRPステーの穴に押し付けてグリグリっと回していきます。
このセンタードリルでグリグリやっていると、なんかヤスリ掛けをしているような感覚が手に伝わってきます。ドリル刃特有の「えぐっている感」はありません。以前、樹脂加工用にドリル刃をトリミングする話を書きましたが、あれと同じ原理です。
作業時間1分でOK!ミニ四駆を加工するために100均ドリルを樹脂用ドリルに100均道具で改造してみるよ。簡単でおすすめ。
時々、皿ビスを通してみてビス頭の飛び出し具合を確認しながら皿穴を広げていきます。ドリル刃にストッパとかマーキングしておいたらもっと作業効率あがりそうです。
こんなもんかな?写真撮影の関係上、FRPステーをちょっと傾けて撮影したのでアレですけど。
こっちから見たほうがわかりやすいかな。
FRPマルチ補強プレート 1枚でアンダーガード代わり
FRPマルチ補強プレートをアンダーガード代わりに使用する場合、丸頭のビスを使うとビス頭が飛び出してコースを傷つけてしまうので、2枚重ねに接着してビス頭を引っ込ませるなどの対策をする必要があります。
しかし、皿ビスを使えば、ほら、この通り!ビス頭が飛び出すことがありません。
あとは耐久性がどの程度かというあたりですね…皿穴加工するため、FRPマルチ補強プレートを若干削っているので、皿穴部分から割れやすくなるなどの問題があるかもしれません。それ以前に、まだこのミニ四駆、手転がし以外でミニ四駆コースを走らせたことがないのですが…。
飛び出したビス先端はボールスタビキャップなどで安全対策
「お、いい感じにフロントが組みあがったぞ!」と思ったのですが、皿ビスセット、15mmのものがありませんでした。15mm欲しいです。そんなわけで皿ビスセットに2本しか入っていない貴重な?20mm皿ビスをいきなり使い切ってしまいました。
そしたらビス先端が結構な長さで飛び出してしまいました。メンテしたりするときにけがをすることはないと思いますが、走行しているミニ四駆を回収するときに危ないかもしれません。そんなわけで、スタビキャップをかぶせることにしました。
お、いい感じです。もうちょっと色にはこだわりたいところです。
いっそのこと、六角マウントで延長し、ポールにしちゃうのも手かな。ボールスタビヘッドだと大きさが足りないので、もっと大きなもの…そういえば、ホイールか何かを加工してスタビの代わりにしているミニ四駆を見たことがありますが、あれもよさそうです。
削ったFRP粉は危険なので取り扱い注意
FRPはガラス繊維などに樹脂をしみこませて固めたものなので、削った粉には繊維が含まれています。これがなかなかチクチクするものなので、目などに入ったり吸い込んだりすると大変です。そんなわけで、紙など上で作業して、紙にくるんで破棄します。
でも、この粉、後でFRPステー同士を接着するときに役立つらしいです。そんなわけでケースに入れて保管しています。
今日の一言二言三言
- 皿ビスの皿穴角度は90度。
- 4mm径刃角90度のセンタードリルなら手加工もOK。
- 他にもっと安い手加工方法ないかな?
手持ちのセンタードリル、購入したのが10年前なので、最近の流通価格をインターネットで調べてみたのですが、800円とかそれぐらいの値段で1,000円しないぐらいでしょうかね。相手はFRPとか樹脂なので、気合があれば工具作れそうですが…なんて考えだすとキリがないのでやめておこう…。
ミニ四駆カテゴリのタグ解説
子供たちがミニ四駆を始めたので父も一緒に始めました。前世紀はトルクチューン+プラローラーぐらいでどれくらい速くなるかな?とかやっていましたが、今もニッチに楽しんでいます。 タグでちょっとわかりにくいものがありますので説明付きでリンク貼っておきます。 |
私はこの差替ドライバーを予備のドライバーとして愛用してますが(6.35mmのビットが使えます)、これで使う場合はこういう六角軸の面取カッターがいいんですかね?
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タミヤの加工ビットはダイヤモンドヤスリみたいな表面なので、手作業で回してもあまり削れなさそうに思えます。